top of page

​第1楽章「学園の真実」

 騎島光希の父は、かつて日本中を熱狂の渦に巻き込んだ国民的アイドルだった。その愛らしいパフォーマンスと柔らかな物腰は、視聴者たちを最大限にまで引き付け、アイドルを引退し俳優に移転してからも、結婚し光希が産まれてからも、彼の人気は去る事は無かった。
 そんな彼の背中を見て育った光希は、やがて父の仕事に憧れと羨望を抱くようになった。お父さんのように、光り輝くステージで歌いたい。皆から沢山の声援を貰ってみたい。幼い心は跳ねるように脈うち、抱いた夢と期待に胸を膨らませていた。
 しかし、アイドルになりたいと瞳を輝かせて言った光希に対し、父は悲しそうに首を振った。そしてはっきりとこう言った。

「光希、お前には、芸能界の仕事は出来ない。お前に【その力】が宿っているうちは」

 力。その言葉を耳にして、光希は俯いてぎゅっと拳を握り締める。まただ。またその事を理由に全てを閉ざされた。光希は涙が零れ落ちないように唇を噛み締めて耐えると、思い切って顔をあげた。

「どうして? 僕、また我慢しなきゃいけないの?力を持ってたらやりたい事が出来ないの? 僕、悪い事に使ったりしないよ……?」
「それはお父さんも知っているよ。光希が優しい子だって事も。母さんだってお前の友達だって知ってるさ。……でも、お前の事をよく知らない人の中には、自分と違った者を受け入れられない人もいるんだよ」

 お前には少し難しい話になるね、と父は言った。世間から奇異の目で見られている【異能】を持って生まれてしまった息子には、いつかこんな話をする日が来るだろうと言う事は分かっていた。ここで、適当にはぐらかしたり、隠し通したりするのは楽だ。けれど、光希がじっと考え込み、小さな頭で一生懸命理解しようとしているのを見ると、ひと呼吸おいて話を続けた。

「そういう人達は……例えば、光希が入りたがっていた事務所の偉い人達は、とても怖がりなんだ。だから、『変わった物はお断り』って最初からバリアを貼っているんだよ。もし、そこに無理やりにでもお前が入ってきたら、偉い人達はどうしてくると思う?」
「僕の事を、怖がる? ……攻撃してくるかも」
「そう。酷い人達だよね」

 父は頷くと、そっと光希の頭を撫でた。

「だから、お父さんは光希を守る為にこう言ったんだ。今は辛いかもしれないけれど、何もお父さんの仕事にだけこだわる必要は無いんだよ。自分で選び取るんだ。これから、お前を受け入れてくれる人達は沢山現れるだろう。光希はそこで、光希自身の輝くステージを見つければいいさ」

 柔らかい父の言葉に、光希は思わず頷いた。いくら尊敬している父の言葉とは言え、今までずっと追いかけて来た道を理不尽に絶たれてしまった事は悔しかったが、同時に父の言った事に納得もしていたからだ。
 それから光希は、父の前ではアイドルになりたいとは口にしなくなった。言わなくなっただけでは無い。時折こっそりとため息をつく事はあれども、父の前では暗い顔すらも微塵も見せなかった。そんな光希の態度に、父も罪悪感のようなものを感じたのだろう。彼もまた、息子に隠れて【異能】を持つ子どもを受け入れてくれる事務所を探し回っていた。
 そして、話し合った日から数ヶ月たった頃、光希の自宅に一冊のパンフレットが届いた。光希は、表紙に写っている、金髪の美しい少年を暫く眺めた後、不思議そうにページをめくった。その様子を見て、父は嬉しそうに口を開く。

「光希のような子どもを受け入れている専門学校があったんだ。『ヴィクトリア少年音楽学園』って言うらしい。試験はとても厳しいから、受からない確率の方が高いけれど……どうだい光希、受けてみるか?」

 問いかけてはいるものの、父は光希の答えを確信していた。自分とよく似た面差しの少年が、目を潤ませてこちらを見ている。

「ありがとうお父さん。僕、頑張るよ」

 花の咲くようなその笑顔を見て、彼は、これから先の息子の幸せを心から願った。

──────────

 それからはあっという間だった。宣言通り、光希は父の指導のもと約一年間努力を重ね、そして無事『ヴィクトリア少年音楽学園』の一席を手にする事が出来た。

 入学式の日、光希はこれまで自らを高め励ましてくれた両親に深く感謝を述べた。ここから先は厳しい寄宿舎生活が待っているのだ。ここで涙を流したりしていては始まらない。そんな強い思いを胸に、光希は去っていく両親を、同級生たちと共に笑顔で見送った。
 彼らの姿が見えなくなると、門は大きな音を立てて閉じられた。振り返れば、光希達が過ごす事になる内側の世界が、大きく口を開けて待っていた。雲の切れ間から月が顔を覗かせ、校舎に向かう生徒達を背後から照らし出す。光希はその事に気がつくと、人波に紛れてそそくさと扉をくぐった。

──────────

 その日は、食堂で食事をとった後、各自の部屋を教えられ直ぐに就寝となった。慣れぬ寮生活ではあったが、二人部屋と言うことで光希はホッと胸を撫で下ろした。同じ部屋になったのは西田直哉と言う少年で、その快活な性格と人懐っこい笑顔は、光希の固まった心をすぐに解してくれた。

「お前はなんでここに来たの? オレはね、ピアニストになりたいんだ。だから器楽コースに入った。こう見えてクラシックとか得意なんだぜ」
「へぇ、すごいや。僕は、楽器は全然出来ないんだ。お父さんに憧れて、アイドルになりたくてきたの」
「父さんアイドルなのか? すげー!」
「うん、今はもう引退してるけど」

 緊張しながらも直哉と他愛無い会話を挟んだ後、光希は思い切って口を開いた。

「あの、この学校の人達は、変な力を持ってる人も受け入れてくれるって聞いてるんだけど、直哉くんもそういうの気にしたり、しない?」

 意を決して伝えたつもりだったが、最後はどうしても消え入るような声になってしまった。しかし次の瞬間、直哉は光希が予想しなかった言葉を口にした。

「あー、気にしないっつーか……実はオレ、持ってる方なんだよね」
「え、直哉くんも?」
「その反応、もしや光希も?」

 互いに見つめあったまま、暫しの沈黙が続く。やがて、直哉が小さく吹き出した。

「そっか、だから同じ部屋になったのかもな、オレら」
「あぁ、そうかも」

 直哉の笑顔が移ったのか、光希も表情をやわらげて頷く。どうやらパンフレットに書いてあった事は本当のようだった。ここには他にも光希達のように【異能】を持った人達がいて、そんな人達が生活しやすい空間を、この学園は作り出してくれている。光希は晴れやかな気持ちで布団に体を滑り込ませると、満足そうにそっと目を閉じた。

 だが、所詮はそれも嵐の前の静けさだったのだと、光希は後に知る事になる。

──────────

 翌日、四十名の新入生達は学内にある講堂に集められ、各コースごとに着席させられていた。少年達は、昨日の緊張した姿とは対照的に、講堂の薄暗く広い空間を見て各々はしゃいでいる。光希達も例外ではなく、これから何が始まるのだろうと言うわくわく感に胸を躍らせていた。
 やがて、前方の入口から若い男が顔を覗かせた。顔立ちは中性的で、ぱっと見た感じは高校生くらいに見える。しかし、男性用の講師服を着ている事からすると、ただ童顔なだけで成人済みなのだろう。
 男は、ぐるりと辺りを見渡すと、目を細めてにっこりと笑った。

「新入生諸の皆さん、初めまして。僕は、アイドルコースの講師兼講師主任をしている、0002番日野川響希と言います。以後よろしくね」

 胸に留めていたネームプレート外し、日野川と名乗った男はそれを掲げてみせる。光希が、僕と同じ字だ、と思った矢先、隣にいた生徒が手をあげる。

「あの、0002番って、何の事ですか?」
「あぁ、それを今から説明するから、ちょっと待っててね」

 日野川は忙しなく動いてプロジェクターを起動させると、ステージの上のスクリーンにパソコンの画面を映し出した。

「この学園では、講師と生徒一人一人に個人番号という物が割り振られます。まぁ、出席番号みたいなものですね。君たちにも、後ほどコース紹介事に学内を案内する際に設けさせてもらいます」
「はい。番号って、今貰うんじゃダメなんですか?」

 今度は別の方向から手が上がる。流石、厳しい試験を乗り越えただけあって、皆積極的なんだな、と光希がしり込みしていると、日野川は笑顔を崩さず、しかし先程とは違って単調な声音で答えた。

「それは出来ないよ。だって、君たちは今から選別にかけられるんだから」

……え?
その声に、光希は呆気にとられたように目を見開く。周りもそれは同じだったようで、ざわざわとした波紋が講堂内に広がっていった。

「どういう事だよ! 試験はもう終わったんじゃなかったのか……?」
「先生は俺たちを騙したんですか!?」

 動揺のざわめきは、次第に日野川への非難に変わっていった。だが、上気しながら酷いと叫ぶ少年たちの声を受けても、日野川の顔は涼しいままだ。そのまま勢いよく講堂の照明を落とした。
 突如として漆黒に包まれた講堂には、一瞬にして沈黙が広がった。日野川はその瞬間を逃がさんとばかりにステージの証明のみをつけ直した。

「さぁ、静かになったかな? それではこれから、最終試験を始めます。合格の条件は、『1時間後にこの部屋に残っている事』。ね、簡単でしょ?」

 あまりに単純すぎるその内容には、どう見ても裏があるとしか思えなかったが、彼の優しい声は、少年達に有無を言わせぬ気迫も兼ね備えていた。文句を言っていた少年達は、その程度の内容なら、と渋々席につく。全員が座ったのを見届けてから、日野川はパソコンを動かし、動画を映し出した。

「五分くらいの短いものだけど、まずはこの映像を見てね」

 皆が固唾を呑んで見守る中、日野川はカチッとマウスをクリックする。静かな部屋の中に、その単純な音が響いたと思った次の瞬間、数々の悲鳴と怒号が室内を満たした。

「な、なんだこれ……?」
「映画? 戦闘物?」

 画面の中には、蠢いている人型の黒い何か──有名なアニメ映画に出てくる、顔の無い妖怪のようだと光希は思った──と、必死になって抵抗している少年達の姿があった。少年とは言っても、中学生くらいの見た目をしているから、光希達より二・三歳は年上だろう。彼らは体の周りから炎を出したり風を起こしたり、盾のようなものを出して黒い何かと戦っていた。小さい頃、休日の朝に見ていた戦隊ヒーローのアニメのように、かっこいいコスチュームは身につけていなかったけれど、戦う彼らはとてもかっこよく見えた。

(僕の力も、こんな風に、ヒーローみたいに使えたら良かったな……)

 敵に立ち向かう少年達を見ながら感傷に浸っていた光希は、ふと妙な違和感を覚えた。画面の中の事だと思って見ていたが、力云々を抜きにしても、どうにも彼らの様子が架空のものだとは思えないのだ。少しの間映像をじっと見つめていた彼は、ある事に気がついてグッと口元を抑えた。

 画面の右上には、血のような色で、小さく「LIVE」の文字が刻まれていた。

 

 

 

 

 

 

 

「あ、皆気がつき始めたみたいだね?」

 その声に、ふと我に返る。辺りを見渡すと、皆怯えたような目で画面を凝視していた。その中で、日野川の変わらない笑顔だけが異質だった。

 画面の中の喧騒は、いつしかすぐ側まで迫って来ているように、光希には感じられた。余りのショックに思考を遮断された中、それまでただの音として認識していた向こう側の世界が、徐々にハッキリと声の形を型どり始めた。

『もう無理だ。ここは一度撤退しよう。…………永遠!無茶をするな!』
『きょーちゃん、でも、ここまで来たらどの道逃げられないよ! ……っ、うわ、変異しやがった。つーちゃん!僕の腕ごとこいつを撃って』
『……っ、そんな事……』
『早くしろ!……あぁ、もう!これだから甘ったれたヤツは嫌なんだ。貸せ、オレがやる』

 前髪で顔の半分ほどが隠れた少年が、翼と呼ばれた少年の手から銃を奪う。銃を奪われた少年は、泣きそうになりながらも頷いてその場を退いた。

(この人、パンフレットの表紙に載ってた人だ……)

 太陽のような美しい笑顔を見て、この学園の全てを理解した気でいた。けれど、今のあの少年は、あぁ、綺麗に整った顔が絶望に染まっている。一体どちらが真実なのだろうか。紙に書かれた綺麗事?それとも……

『恨むなよ』

 翼少年から銃を奪った少年は、静かに呟くと、銃を構え乱射した。バチバチと散った弾丸は、ほぼ全てが黒い何かに命中したが、その一部は巻き付かれた少年の肩を貫いた。

『……っ』

 悲鳴とも嗚咽ともつかない苦しげな声。蒸発して消えていく黒と、少年の肩から流れた赤が混ざり合う。光希は思わず目を瞑って下を向いた。映像は、そこで終わっていた。

 

 ぱちぱちと簡素な音が響き、講堂に光が差す。ステージの上では、日野川が笑顔で拍手をしていた。

「偉い偉い。皆、よく逃げ出さずにちゃんと見てくれたね」

 もしかしてこういうの好きだった?と冗談にすら聞こえない言葉を発した後、彼はようやく笑顔の仮面を剥がした。心ごと見透かされているような視線に、もう言葉も発する気力も無くなっていた少年達は、いとも容易く貫かれる。

「君たちも気がついた通り、さっきまでの映像はリアルタイムで起きていた現実の出来事だ。にわかには信じられないかもしれないけれど……いや、【異能】を持った君達なら、すぐに解るかな?」

 その単語が聞こえてきた瞬間、光希や直哉を含む全ての少年達が、一斉に日野川を見た。そして、すぐに周りの反応に目を見開く。

「君達って……もしかして」
「ここにいる全員、」

 光希は少し離れた所に座っている直哉を見る。直哉の方もまた、光希を見ていた。その目には、困惑と恐怖の色が入り混じっていた。

──────────

 日野川はその時をじっと待っていた。少年達の恐怖が肥大して、声に力が宿るその瞬間を。
 やがて、一人の少年が立ち上がり、小さく「ふざけるな……」と呟いた。彼は、キッと顔をあげ日野川を見据える。

「こんなひでぇ事して、オレたちを弄んで、なんでずっと笑ってられるんだ!」

 刹那、ヒュッとか細い音が聞こえてきたかと思うと、日野川の耳のすぐ側を、鋭い短刀が通り過ぎていった。短刀はそのまま壁に突き刺さり、日野川の耳からたらりと血が垂れる。

「君は、西田直哉くんか。【声の能力】は、攻撃系。かなり高性能な短刀を作り出せるんだね。……これだけ殺傷性が高い力だから、周囲から怖がられたり、化け物扱いを受けた事も多かったんじゃないかな?」
「っ……! 煩い!」

 淡々と呟く日野川に、激情した直哉は更に短刀を投げつける。しかし、今度の攻撃は容易く交されてしまった。直哉は、攻撃を受けても一切の怯みを見せない日野川を、肩を震わせながら睨みつけた。
 日野川に敵意を見せているのは彼一人だけで、他の少年たちは皆怯えたような顔で二人を交互に見つめているだけだった。

「素質があるのは彼だけなのか? 今年は随分と出来が悪いね」

 日野川は呟くと、パチンと指を鳴らした。すると、今まで閉まっていた講堂の扉が一斉に開き出す。日野川は、次は何が起こるのかと怯えている少年に向かって、またあの不気味な笑顔を向けた。

「さて、これにて試験はおしまいです。お疲れ様でした。皆にはこれから、それぞれのコースにおける勉強内容と【声の能力】の使い方、戦闘についての話をしていくことになるわけだけれども……」

 つらつらと聞いた事の無い単語を並べた日野川は、そこで言葉を止めてスッと出口を指さした。

「ちなみに、今の映像を見て逃げ出したくなった子達は自由にどうぞ。もちろん、僕は攻撃しないし追いかけもしないよ。そうそう、それと……」
「うわぁぁぁああああッ!」

 一人の少年が、出口に向かって叫びながら走り出した。その声を皮切りに、次々と少年たちが出口に殺到した。互いに押し合いながら、彼らは講堂の傍にある東門から、荷物も持たずに外へと飛び出して行った。

「それと、個人番号を貰わないまま門から外に出た子達は、学園にいた時の記憶を無くしてしまうし、ついでに再試験の権利も無くしてしまうけれど、大丈夫かな?……って、もういなくなっちゃったや」

 がらんとした部屋の中、日野川は困ったなと頭を搔く。例年よりも、残っている人数が圧倒的に少なかった。少々脅しすぎてしまったかもしれない。
 部屋に残っていたのは、先程の良い威勢を見せてくれた直哉少年と、その少年を支えるように立っている愛らしい顔立ちの少年、そして、先程の押し合いに負け逃げ遅れたのか、扉の近くで日野川の視線に身体を震わせている八名ほどの少年達だけだった。
 日野川は、彼らの顔を順繰りに見回すと、ゆっくりと語りかけるように言葉を紡いだ。

「君たちは、逃げなくていいの?」
「……僕らみたいな【異能】の持ち主でも、ちゃんと、夢を叶えられますか?」

 話が通じるのは直哉くらいであろうと高を括って問いかけた日野川は、思わぬ所からの声に初めて面食らったような顔を見せた。しかし、すぐ様笑顔を取り繕うと「もちろん」と頷く。

「曲がりなりにも『音楽学園』を名乗っているくらいだからね。その道で華々しくデビュー出来るよう、我々講師陣が責任をもってお教えしますよ」

 日野川が胸を叩いて答えると、その少年──光希は、真っ直ぐな目をこちらに向けた。

「だったら僕は、諦めたく、無いです。アイドルになりたいっていう夢も、僕が力を持って生まれた意味も……全部、自分から選び取りたいです」

 その時、日野川は彼の目に、強い光のような意志を見た。これはなかなか悪くない。彼は満足気に微笑むと、次は他の少年たちを見つめた。

「だ、そうだけど。君たちは、どうする?」
「……やってやるよ。オレはピアニストになりたくてここに来たんだ。オレの力を良いように使うってんなら、こっちもあんたらのこと、最大限に利用してやる」
「ぼくだって、病気で声が出なくなってしまった兄様の代わりに、歌手になると約束しましたし」
「1年間、ここに受かる為だけに先生のマジ厳しいレッスンに耐えてきたのに、こんなチャンス棒にふれるかよ……」

 半ばやけくそのような態度の者もいたが、最終試験開始から一時間経っても、その場に残された十人全員は、誰一人逃げること無く自らの意思でそこに立っていた。

「うん、皆良い顔になったね」

 日野川は嬉しそうに両手を合わせると、少年たちに向かって言った。

「改めて、『ヴィクトリア少年音楽学園』及び【略奪者特殊対策学園】へ、ようこそ!」

bottom of page